@article{oai:tau.repo.nii.ac.jp:00000133, author = {関本, 朋子}, journal = {東京有明医療大学雑誌, Journal of Tokyo Ariake University of Medical and Health Sciences}, month = {Dec}, note = {要約:目的:我が国の精神科病棟に勤務する看護師が,精神障害をもつ人のリカバリーをどのように認識するのか,その体験の内容と特徴を明らかにする. 方法:本研究は,質的記述的研究であり,12名の精神科病棟看護師にクリティカルインシデント法を用いた半構造的インタビューを実施した. 結果:分析の結果,5カテゴリおよび16サブカテゴリが抽出された.対象者と関わりを開始した際,精神科看護師は〔対象者がリカバリーできると思えな〕かったり,〔チーム全体が対象者のリカバリーの糸口を見いだせない〕ことで,【対象者がリカバリーするのは困難だと感じ】ていた.しかし,〔対象者にとってのリカバリーをチームで探り支援の方向性を決めて取り組〕むことや,困難な状況を打開するために精神科看護師自身が対象者のリカバリーに向けた支援をチームに提案して〔チームから対象者のリカバリーに向けた支援への協力を得る〕ことで,【チーム全体で対象者のリカバリーの方向を向いて取り組】んでいくことができ,チームに支えられながら精神科看護師は【対象者のリカバリーに伴走する】ことができていた.【対象者のリカバリーに伴走する】過程では,看護師自身も不安や迷いを抱えながら,〔対象者と人としてより深く関われ〕たり〔対象者自身に考えてもらうことで意思や希望を少しずつ引き出せ〕たり〔意欲を引き出すことで対象者が主体的に生活していくスキルを獲得していく〕といった相互作用の中で,対象者の変化を目の当たりにし,その中で〔リカバリーに役立つ対象者のストレングスに気づ〕いたり,〔リカバリーに向かう対象者の意思を知〕ったり,〔リカバリーと捉えてよいのか迷い対象者に確認〕することで,徐々に対象者のリカバリーの可能性を信じられるようになっていた.また,〔退院後の生活の場所やフォロー体制を整える〕ことで,対象者の今後の生活に対する看護師の不安は軽減していった.【対象者のリカバリーに伴走する】体験やリカバリーしている人と関わった結果,精神科看護師は【対象者のリカバリーに喜びや尊敬の感情が喚起】したり【看護師自身の認識やスタンスが変化・成長する】体験をしていた. 結論:本研究の結果より,認知行動療法やケースワークといった実践的技術の習得,対象者のリカバリーの目標と関連付けたストレングスのアセスメント,対象者のリカバリーを目標に据えたチームでの取り組みにより,個々の対象者へのリカバリーを志向した実践が促進される可能性が示唆された.}, pages = {9--17}, title = {精神障害をもつ人のリカバリーを認識した際の精神科病棟看護師の体験}, volume = {12}, year = {2020}, yomi = {セキモト, トモコ} }