@article{oai:tau.repo.nii.ac.jp:00000147, author = {小野, 香奈 and 掛本, 知里}, journal = {東京有明医療大学雑誌, Journal of Tokyo Ariake University of Medical and Health Sciences}, month = {Dec}, note = {目的:A在宅緩和ケアチームの市民ボランティアによる終末期がん患者に対する訪問活動の過程を明らかにすることを通して,市民ボランティアが認識している活動の意味を記述する. 方法:研究デザインは質的記述的研究である。がん患者のケアに特化したA在宅緩和ケアチームのボランティアグループに所属する市民ボランティア6名を対象に半構成的面接を行い,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した. 結果:市民ボランティアによる訪問活動の過程は,『市民ボランティアが患者と心を寄せ合うようになり,関係を醸成していく』過程であった.市民ボランティアは,【安定したチーム】の中で【“私”にできるボランティア活動】をしており,訪問活動の入り口には,専門職から患者への【適任者としての紹介】がされていた.その後,市民ボランティアは患者との【心地よい交わりのための配慮】により関係性を形成しようとしていた.実際,患者には【手段的支援】や【安らぎの提供】を行い,それを行っていくなかで,患者と市民ボランティアは【心を寄せ合う】ようになっていた.この過程は,患者が望む限り継続し,患者のニーズに合わない場合,または,患者の病状悪化や予期せぬ死によって終了していた.また,【手段的支援】や【安らぎの提供】の段階で患者のニーズが満たされ終了する場合もあった. 結論:本研究における市民ボランティアが認識している活動の意味は,市民ボランティアが患者の日常にある望みを満たし,患者と良い関係を醸成することによって,患者の残された日々を豊かに生きるための力になることであった.また,市民ボランティアは,患者との相互作用から得る喜びやチームとの一体感を通じて自己能力活用の実感を得ていることや,訪問看護師との交流と市民ボランティア同士のつながりによって自身の成長があることも示唆された.}, pages = {25--33}, title = {在宅緩和ケアにおける市民ボランティア活動の意味~終末期がん患者の訪問活動に焦点を当てて~}, volume = {13}, year = {2021}, yomi = {オノ, カナ and カケモト, サトリ} }