@article{oai:tau.repo.nii.ac.jp:00000064, author = {中澤, 正孝 and 久米, 信好 and 根本, 恒夫}, journal = {東京有明医療大学雑誌, Journal of Tokyo Ariake University of Medical and Health Sciences}, month = {Dec}, note = {[要旨]鎖骨の機能解剖と鎖骨中1╱3骨折について概説し,鎖骨骨折の治療に対する考え方や治療方法を国内・外で比較しつつ,柔道整復師が行ってきた治療の特徴を検討した.  鎖骨は四肢長管骨に分類されるが,それらとは異なる独自性を有する.すなわち,(1)主として膜性骨化をなす,(2)髄腔がない,(3)S字状の弯曲を有する,(4)骨幹部で滑膜性関節を形成することがある,(5)横断面の形態は様々に変化する,などである.  鎖骨骨折は10歳代の男性に好発する.肩を強打することにより発生し,多くは鎖骨の中1╱3で損傷する.鎖骨中1╱3骨折の遠位骨片は下垂して短縮するとともに前方に回旋転位を生じるほか,骨折部が後方に角状突出する変形を呈することもある.患者は疼痛や圧轢音を訴え,異常可動性,皮下出血斑,および腫脹などを認める.  治療は手術療法や保存療法が行われる.前者ではキルシュナー鋼線,各種髄内釘,あるいは各種プレート固定がなされ,後者では三角巾,背部8字帯,あるいは鎖骨バンドが用いられる.手術療法の後遺症は感染,内固定材料による刺激症状や二次性神経血管障害などがある.保存療法の後遺症は変形治癒,偽関節,および手術療法を要する二次性神経血管障害などがある.  国外では,鎖骨骨折の整復位を保持することは不可能と考えられており,偽関節に至る症例を減らすためにも「転位があれば手術療法」が治療指針である.国内の医科領域では,「転位があっても保存療法」が原則であるのは,ほとんどの鎖骨骨折が変形治癒するものの保存療法で骨癒合すると広く認識されているためである.柔道整復領域では「すべて保存療法」で扱われる.他の医療者と比較すると,柔道整復師による治療は“固定期間中の不便さはあるが,重篤な後遺症なく治癒する”と特徴づけられると考えられる.}, pages = {1--14}, title = {柔道整復師が行う鎖骨中1/3骨折に対する保存療法の有用性}, volume = {10}, year = {2018}, yomi = {ナカザワ, マサタカ and クメ, ノブヨシ and ネモト, ツネオ} }